公益社団法人日本グラウンド・ゴルフ協会(以下「日本協会」という)は、グラウンド・ゴルフの育成・指導に当たる指導者の資質・能力の向上及び指導体制の確立を図るため、「公益社団法人日本グラウンド・ゴルフ協会指導者制度」を制定する。 |
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1.グラウンド・ゴルフ指導者の定義、区分 |
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グラウンド・ゴルフ指導者とは、日本協会の普及指導員の資格を有する者で、日本協会の掲げる理念に賛同し、各々の立場においてグラウンド・ゴルフを通じて生涯スポーツの推進の任務に当たる会員をいう。
指導者の区分は、3級普及指導員<シルバー>、2級普及指導員<ゴールド>、1級普及指導員<マスター>及び公認グラウンド・ゴルフコーチ1<グランドマスター>とする。 |
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2.グラウンド・ゴルフ指導者の任務 |
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グラウンド・ゴルフ指導者は、日本協会の理念にのっとり、地域におけるグラウンド・ゴルフの会員や愛好者の育成・指導をはじめ、市区町村グラウンド・ゴルフ協会(以下「市区町村協会」という)、都道府県グラウンド・ゴルフ協会(以下「都道府県協会」という)の発展・充実に務め、もって生涯スポーツの推進に寄与しなければならない。 |
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(1) |
3級普及指導員<シルバー>
3級普及指導員は、居住する地域のクラブにあって、グラウンド・ゴルフの指導、クラブの各種事業の企画・運営、クラブの組織運営などに当たり、地域のグラウンド・ゴルフの普及・振興に当たるものとする。 |
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(2) |
2級普及指導員<ゴールド>
2級普及指導員は、市区町村にあって、グラウンド・ゴルフの指導、市区町村協会の各種事業の企画・運営、市区町村協会の経営などに当たるものとする。また、1級普及指導員や3級普及指導員と連携を図り、市区町村におけるグラウンド・ゴルフの普及・振興に当たるものとする。 |
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(3) |
1級普及指導員<マスター>
1級普及指導員は、都道府県にあって、グラウンド・ゴルフの指導、都道府県協会の各種事業の企画・運営、都道府県協会の経営などに当たるものとする。また、2級普及指導員と連携を図り、都道府県のグラウンド・ゴルフの普及・振興に当たるものとする。なお、3級普及指導員養成講習会(都道府県講習会)の講師として3級普及指導員の育成・指導にも当たるものとする。 |
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(4) |
公認グラウンド・ゴルフコーチ1<グランドマスター>
公認グラウンド・ゴルフコーチ1は、都道府県にあって、1級普及指導員の任務を果たすとともに、総合型地域スポーツクラブにおいてグラウンド・ゴルフの普及・振興に当たるなど、広く生涯スポーツの推進の任務に当たるものとする。 |
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3.グラウンド・ゴルフ指導者の養成・研修 |
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日本協会は、指導者を養成するため次の普及指導員養成講習会を開催する。 |
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(1) |
3級普及指導員養成講習会(都道府県講習会)
3級普及指導員養成講習会は、地域においてグラウンド・ゴルフの育成・指導に当たる指導者の養成を目的として、日本協会と都道府県協会が共催して行う講習会で、参加者はクラブにおいてグラウンド・ゴルフの育成・指導に当たることのできる者で、クラブや市区町村グラウンド・ゴルフ協会から推薦された者とする。
講習会の内容は、別表の普及指導員養成講習会カリキュラムの「3級普及指導員<シルバー>」に定める内容とする。都道府県協会は、開催地、日程、受講者の状況などを考慮し、単位取得の方便を図るものとする。 |
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(2) |
2級普及指導員養成講習会(ブロック講習会)
2級普及指導員養成講習会は、市区町村においてグラウンド・ゴルフの育成・指導に当たる指導者の養成を目的として、日本協会が実施する講習会で、参加者は3級普及指導員の資格を取得し、市区町村においてグラウンド・ゴルフの育成・指導に当たることのできる者で、都道府県協会から推薦された者とする。
講習会の内容は、別表の普及指導員養成講習会カリキュラムの「2級普及指導員<ゴールド>」に定める内容とする。講習会は全国をブロックに分けて行う。 |
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(3) |
1級普及指導員養成講習会(中央講習会)
1級普及指導員養成講習会は、都道府県においてグラウンド・ゴルフの育成・指導に当たる指導者の養成を目的として、日本協会が実施する講習会で、参加者は2級普及指導員の資格を取得し、都道府県においてグラウンド・ゴルフの育成・指導に当たることができる者で、都道府県協会から推薦され日本協会が認めた者とする。
講習会の内容は、別表の普及指導員養成講習会カリキュラムの「1級普及指導員<マスター>」に定める内容とする。講習会は全国1会場で行う。
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4. グラウンド・ゴルフ指導者の資格認定 |
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(1) |
3級普及指導員<シルバー> |
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3級普及指導員養成講習会を修了した者については、都道府県協会が、日本協会の名において「3級普及指導員」として認定し、普及指導員証、ワッペン、バッジを交付する。 |
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(2) |
2級普及指導員<ゴールド>
2級普及指導員養成講習会を修了した者については、日本協会が「2級普及指導員」として認定し、修了証、普及指導員証、ワッペン、バッジを交付する。 |
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(3) |
1級普及指導員<マスター>
1級普及指導員養成講習会を修了した者については、日本協会が「1級普及指導員」として認定し、修了証、普及指導員証、ワッペン、バッジを交付する。 |
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(4) |
公認グラウンド・ゴルフコーチ1<グランドマスター>
公認グラウンド・ゴルフコーチ1は、都道府県協会から推薦された1級普及指導員の中から、日本協会及び公益財団法人日本スポーツ協会(以下「JSPO」という)が定める資格条件を満たした者に対して両者の名において認定し、認定証を交付する。
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5. 資格認定の期間 |
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(1) |
3級普及指導員<シルバー>
所定の講習会を修了した日から2年間の9月30日又は3月31日とする。 |
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(2) |
2級普及指導員<ゴールド>
所定の講習会を修了した日から4年目の年度末日とする。 |
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(3) |
1級普及指導員<マスター>
所定の講習会を修了した日から4年目の年度末日とする。 |
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(4) |
公認グラウンド・ゴルフコーチ1<グランドマスター>
JSPOの指導者制度で定められている期間とする。 |
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6. 資格の登録料 |
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資格の認定を受ける者は、別に定める登録料(公認グラウンド・ゴルフコーチ1<グランドマスター>についてはJSPOが定める登録料)を納めなければならない。 |
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7. 資格認定の更新 |
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(1) |
3級普及指導員<シルバー>の資格認定の更新に当たっては、認定期間中に所定の研修を受けることが望ましい。 |
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(2) |
2級普及指導員<ゴールド>及び1級普及指導員<マスター>の資格認定の更新に当たっては、認定期間中にレポートを提出し、更新手続きを行うこととする。 |
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(3) |
公認グラウンド・ゴルフコーチ1<グランドマスター>の資格認定の更新については、JSPOの指導者制度の規程による。 |
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(4) |
資格認定の更新を申請する者は、別に定める登録料(公認グラウンド・ゴルフコーチ1<グランドマスター>についてはJSPOが定める登録料)を納めなければならない。 |
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8. グラウンド・ゴルフ指導者の資格の喪失 |
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普及指導員が次の各項に該当するとき、その資格を失う。 |
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(1) |
日本協会の会員から退いたとき。 |
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(2) |
グラウンド・ゴルフの指導者としてふさわしくない行為があったとき。 |
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(3) |
認定期間中に理由なく所定の研修を受けなかったときやレポートを提出しなかったとき。 |
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(4) |
理由なく与えられた任務を果たさなかったとき。 |
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(5) |
資格認定の期間終了日までに更新の手続きを行わなかったとき。 |
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(6) |
資格を喪失した会員の資格復活の基準については、別に定める。
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◎<指導者制度6に定める登録料> ※新規はテキスト・ルールブック代を含む。 |
1) |
3級普及指導員<シルバー> |
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新規:2,500円(2年間) |
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更新:1,800円(2年間) |
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認定期間… |
講習会終了日が2021年6月1日の場合は2023年9月30日迄、2021年10月2日の場合は2024年3月31日迄となる。以降の更新は10月1日または4月1日から2年間。 |
2) |
2級普及指導員<ゴールド>・1級普及指導員<マスター> |
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新規:5,000円(4年間) |
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更新:3,800円(4年間) |
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認定期間… |
初回認定のみ講習会終了日(認定日)から4ヵ年目の年度末日迄。講習会終了日が2021年5月12日の場合は2025年3月31日迄。以降の更新は4月1日から4年間。 |
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~普及指導員養成講習会カリキュラム~
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1時間 |
1. グラウンド・ゴルフの理念と特徴
(3級普及指導員の任務を含む) |
1. 生涯スポーツとグラウンド・ゴルフ I
(2級普及指導員の任務を含む) |
1. 生涯スポーツとグラウンド・ゴルフ II
(1級普及指導員の任務を含む) |
2時間 |
2. グラウンド・ゴルフ初心者の指導 |
2. グラウンド・ゴルフ指導(スポーツ指導)
の基礎知識 I |
2. グラウンド・ゴルフ指導(スポーツ指導)の基礎知識 II |
3時間 |
3. グラウンド・ゴルフと健康・安全 I |
3. グラウンド・ゴルフと健康・安全 II |
3. スポーツ事故と応急手当(実習を含む) |
4時間 |
4. ルール(エチケット、マナー)の正しい理解 |
4. ルール(エチケット・マナー)の指導のポイント |
4. 都道府県協会の経営 |
5時間 |
5. グラウンド・ゴルフの楽しみ方(実技) |
5. 市区町村協会の経営 |
5. 都道府県・ブロックにおける大会の企画と運営 |
6時間 |
6. 市区町村における大会の運営と実施 |
6. 3級普及指導員養成講習会の講師に必要な基礎知識
(プレゼンテーションの基本を学ぶ) |
7時間 |
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7. 研究協議 |
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注1 3級普及指導員<シルバー>の講義科目
「ルール(エチケット・マナー)の正しい理解」は、「グラウンド・ゴルフの楽しみ方(実技)」の中で実践的に学ばせることができるものとする。
注2 公認グラウンド・ゴルフコーチ1<グランドマスター>の講義科目
1 専門科目は、日本協会の普及指導員養成講習会の全講義(20時間)を受講すること。
2 共通科目は、NHKの通信講座(45時間)を受講し、試験に合格すること。
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